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老舗ITライターの荻窪圭がパソコンやインターネットの「難しい」「ややこしい」をすっきり解決! パソコン・インターネットお悩み相談室

第10回最近、「Wi-Fi」という表記をよく見ます。「なんて読むのか」わかりません。

新しい英文字の略語が苦手です。最近、「Wi-Fi」という言葉を特によく見ますが、誰かに尋ねようにも読み方すらわかりません。「うぃふぃー」と読むのでしょうか、「ダブリューアイ、エフアイ」と読めばいいのでしょうか?

A.Wi-Fiは「ワイファイ」と読みます。

昔、音質がいい高級オーディオのことを「Hi-Fi」と書いて「ハイファイ」と読んでいたことを思い出す人はいるでしょうか。1970〜80年代に「ハイファイセット」という3人組のコーラスグループが一世を風靡しましたが、あの「ハイファイ」もそこからとられたものです。それを思い出せば「Wi-Fi」を「ワイファイ」と読むのもピンとくるのではないでしょうか。また、「WiFi」ではなく「Wi-Fi」と書くのが正式です。


Q2.「Wi-Fi」とは何のことなんでしょう?インターネットに関係あるようなのですが…

無線に関係するものと聞いていますが、これと携帯電話の電波との違いもよくわからず、使えずにいます。わかりやすく教えてください。

A. 無線LAN(ラン)の標準規格の名前です。

無線LANといわれてもピンとこないですよね。わかりやすくいえば、様々なIT機器がワイヤレスでデータをやりとりするための機能です。どの会社が発売しているどんな機器でも確実にデータのやりとりができるよう、規格が定められているのです。ワイヤレスでピンとこなければ、無線で、あるいはコードレスで、と読み替えてもいいでしょう。
かつて、家庭の電話機がコードレスになったとき、家の中のどこででも電話ができる、というので一気に普及しました。Wi-Fiも同様。家庭内のインターネット接続がコードレスになったことで、一気にノートパソコンが普及したのです。Wi-Fiは特にパソコンやスマートフォンをインターネットにつなぐときに使われますが、では、同じく無線を使う携帯電話回線とはどう違うのでしょう?

そのあたりから具体的に見ていきましょう。

Wi-Fiと携帯電話回線との違い

インターネットに接続する場合

携帯電話回線は長距離用の無線通信です。携帯電話と携帯会社の基地局を電波でつなぎ、基地局から携帯電話会社の回線を通してインターネットにつながっています。
Wi-Fiは近距離用の無線通信です。パソコン(やスマートフォン、ゲーム機など)と屋内の「Wi-Fiルーター」と呼ばれる機器が無線でつながり、Wi-Fiルーターからプロバイダーを通してインターネットにつながっています。

Wi-Fiはこんな風に使われる

Wi-Fiを使ってプリントする場合

Wi-Fiはインターネットにつながるだけではありません。たとえば、Wi-Fi対応のプリンターを使っている場合、ワイヤレスで印刷することが可能です。ケーブルがない分、プリンターを好きな場所に置けて大変便利です。この場合、パソコンからの信号をWi-Fiルーターを介してプリンターに送ります。このように「子機同士」のやりとりもできます。パソコン同士でデータを転送することもできます。

何台も同時に接続できます

Wi-Fiは何台も同時に使うことができます。たとえば、家に「Wi-Fiルーター」があったら、パソコンとスマートフォンとゲーム機を同時につないで使うこともできます。親機と子機のようなイメージで考えるとわかりやすいでしょう。実際にインターネットにつながっているのは、親機である「Wi-Fiルーター」で、そこに子機としてパソコンやプリンターやスマートフォンやゲーム機を無線でつなぎ、親機を通してインターネットとやりとりするのです。

Wi-Fi機器同士でつなぐこともできます

Wi-Fi対応デジカメがあれば、デジカメで撮った写真をスマートフォンに転送したり、スマートフォンからデジカメを無線でコントロールすることができます。この場合は、デジカメが親機側の仕事をします。

うちにWi-Fiはあるの?

現在、非常に多くの機器がWi-Fiに対応しており、Wi-Fiは日常的に使われています。今あなたがインターネットに接続して使っているパソコンも、実はWi-Fiでつながっているのかもしれません。

パソコンをインターネットにつないで使うには、ほとんどの場合、有線でつなぐか(LANケーブルを使います)、無線でつなぐかの2種類です。現在インターネット接続に使っているパソコンと壁についているLANコネクタ(あるいは、マンションに備えられているインターネット接続用のボックス)がケーブルでつながっていれば有線で、つながっていなければ無線です

もうひとつ、Windows8のタスクバーのアイコンを見てみましょう。右下に、携帯電話の電波状況を示すようなアイコンがあったら、それがWi-Fiの電波の強さを示しています。ここが有線っぽいアイコンであれば、有線LANでインターネットとつながっています。

タスクバーのWi-Fiのアイコンをクリックすると、このようにずらっとリストが出てくると思います。

実はこれ、あなたのパソコンのWi-Fi機能が捉えた「最寄りのWi-Fiアクセスポイント」の一覧です。Wi-Fiは電波を飛ばしますから、電波が届く範囲にあるWi-Fiアクセスポイント(Wi-Fiの「親機」を指すと思ってかまいません。「親機」として働いているWi-Fi機器です)がいくつもみえるでしょう。その中で「接続済み」と書かれているのが、現在使っているWi-Fiアクセスポイントです。

もし、身に覚えがないのにすでにWi-Fi環境が用意されているなら、家族のどなたかが無線ルーターを取り付け、使えるようにしてくれたのかもしれません。電源ケーブルとLANケーブルがつながった四角い箱がないか、探してみましょう。各家庭でどのようにインターネットにつないでいるかは、それぞれですのでなんともいえません。

自宅以外にもたくさんWi-Fiアクセスポイントが見えているなら、どれを使ってもいいか、というと、そんなことはありません。ほとんどのアクセスポイントは、勝手に使われないよう「ネットワークセキュリティキー」がセットされています。難しそうな言葉ですが、要するに「パスワード」ですね。パスワードがないと使えないようにするのが普通です。もし自宅のWi-Fiアクセスポイントにパスワードがかかっていなかったら、ぜひかけておくべきです。

Wi-Fiと携帯電話回線との違い

Wi-Fiルーターというのは、インターネット回線とパソコンなどをつなぐ「Wi-Fiの親機」にあたる装置です。Wi-Fiの「親機」にあたるものを一般に「Wi-Fiアクセスポイント」といいます。Wi-Fiの電波は数10メートルから100メートル以上届きますが(ですから、街中へいくと、いくつもの「Wi-Fiアクセスポイント」を見つけることができます)、家庭内、特に鉄筋コンクリートのマンションですと、壁で電波が弱くなりますから、隅の方においちゃいますと、トイレの中で電波が届きにくいということにもなります(まあ、トイレの中でWi-Fiが必要なのか、といわれると疑問ですが)。装着する時はできるだけ家の中心の近く、できればリビングルームなどがよいでしょう。

Wi-Fiルーター自体は数千円で購入できます。購入したら設置ですが、詳しくはこちらを見て下さい。パスワードは忘れないよう紙にメモをしてどこかにしまっておくのがお勧めです。

設定で大事なのは「アクセスポイント名」(SSIDといいます)と、「パスワード」です。一度きちんと設定しておけば、あとはスマートフォンやテレビやその他Wi-Fi対応家電のWi-Fi機能から、自分の「アクセスポイント」を選び、パスワードを入力するだけで使えるようになります。たとえばこれは、iPhoneから自宅のアクセスポイントにつないでいるときの例です。自宅でもWi-Fiにつないでおけば、そちらを優先するため(通話を除く)携帯電話回線より高速で快適なインターネットを楽しめます。

今後、より多くの機器がWi-Fi対応になり、Wi-Fiを通してインターネットにつながるようになるでしょう。有線接続で十分、という人も、たとえば子供が実家に帰ったときにそこにWi-Fiがあるかどうかは非常に重要です。わたしの実家も、妹の旦那がWi-Fiルーターを設置してくれたおかげで、帰省したときもいつでもインターネットにつなげられて大変重宝しております。

かつてはIT系に詳しくてインターネットを頻繁に使う人だけが使うものでしたが、今は「一家に一台Wi-Fiルーター」の時代が来ているのです。

  • (※本記事の内容は2014年8月21日時点の情報です)

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写真「荻窪圭」

著者プロフィール

荻窪 圭

1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。

写真「古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK) 」

近著に「東京古道散歩」(中経の文庫)「古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド」(玄光社)「デジカメで人物を上手く撮る見本帳」(共著。翔泳社)などがある。

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