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老舗ITライターの荻窪圭がパソコンやインターネットの「難しい」「ややこしい」をすっきり解決! パソコン・インターネットお悩み相談室

第12回 Q.パソコンを買い換えたら、見たことのない派手な画面で、どうしたらいいのかわかりません。

パソコンが古くなり、ニュースでもWindows XPは使ってはいけないと言っていたので、買い換えることにしました。でも新しいパソコンは今までとは画面が全然違っていて、どう使えばいいのかよくわかりません。これも今までと同じWindowsなんでしょうか?まったく新しいパソコンと思って一から覚えるしかないのでしょうか? ちょっと困っています。

A.それはWindows 8(ウインドウズ エイト)です。

今販売されているパソコンにはWindows 8が入っています。従来のWindowsとは見た目が大きく変わったのでとまどっている人も多いでしょう。実はわたしもかなりとまどいました。これは、時代の変化を先取りした、いや先取りしすぎた面がありまして、パソコンでできること自体はさほど変わらないのですが、見た目が変わりすぎて多くの人がとまどってしまいました。ここではどこがどう変わったのか、従来のWindowsに慣れた人はどうすればいいのか、という観点で説明してみましょう。

なぜXPはダメなの? なぜ大きく変わったの?

パソコンに限らず、デジタルの世界では年々技術が進歩し、できることも増えていきます。大ヒットしたWindows XPが登場したのはなんと2001年。まだインターネットが普及しはじめたばかりの頃、携帯電話はiモードがやっと市民権を得た頃です。パソコンがインターネットに常時つながっていたり、無線でインターネットにつながったり、スマートフォンでいつでもインターネットを使えるようになるずっと前です。

Windows XPは、そんなインターネットがこれから本格的に普及しようという時代に合わせて開発されました。パソコンはまだデスクトップ機が主流で、みな液晶モニタではなくCRT(わかりやすくいえば、ブラウン管です)を使い、パソコン自体の性能も今に比べるとずっと低いためそれに合わせた設計になっていました。

その後、Windows XP自身も時代の進化に合わせて手を加えてきましたが、増築や改築を繰り返して中が迷宮のようになってしまった老舗温泉旅館のようになってしまい、とうとう本館を全面的に建て替えないとどうしようもないよね、という状態になったわけです。

実際には、Windows XPのあとにWindows Vista、Windows 7と少しずつ新しくなっていたのですが、多くの人は使い慣れたWindows XPを手放さなかったのです。

そしてとうとうWindows XPはこれ以上増築も改築もしない、その代わり全面的に建て替えた、新しいWindows 8に移行してください、となりました。

いきなり10年以上前の設計から最新のデザインになるわけですから、使う人がとまどうのも当たり前です。でも、Windows XPにはこれ以上手を加えない、もし不具合が見つかっても何もしない、と正式に決まったわけですから、いつまでも使い続けるわけにはいきません。

思い切って最新のWindows 8.1を使ってみましょう。

Windows 8には2つの顔がある

Windows 8.1を起動すると、いきなりこんな画面になります。

これがWindows 8の一番の特徴です。今までのWindowsとまったく違いますね。これがとまどいの原因。

見た目が非常にシンプルになっていて、スマートフォンのように、画面上のアイコンをクリックするだけで使えます。非常に簡単です。これをマイクロソフトは「モダンUI」と呼んでいます。

このモダンUIは、パソコンに慣れていない初心者や、パソコンをよりシンプルに使いたい人に向いています。ですが、パソコンでいくつものソフトを同時に起動して複雑な作業をしたい人や従来のWindowsに慣れている人には逆に使いづらいという声もあります。

そこで、従来と同じデザインの「デスクトップ」も用意されており、クリックひとつでそちらに切り替えて使うこともできます。

これがWindows 8のもうひとつの顔です。ふたつの顔を持っているためによけいややこしく感じられるのでしょう。では、どちらを使えばいいのでしょうか?

パソコンに慣れてない人や、メールとWebブラウジングができて、ニュースを見たり、写真を管理したり、ときどきワープロで文書や年賀状を作れればよい、というシンプルな使い方をしている人には、新しい「モダンUI」の方がよいでしょう。慣れれば非常に簡単に使えますし、便利です。特に、タッチ操作がついたノートパソコンを購入した方にお勧めです。指で画面を触って操作するタッチ操作に適したデザインだからです。

逆に、パソコンを使い慣れている人、従来の画面の方が安心するという人、ウインドウをいくつも開いて切り替えながら複雑な作業をしたい人には「デスクトップ」がお勧めです。普段は「デスクトップ」で作業をして、ときどきニュースを見たり映像を楽しんだりするという両刀遣いも可能です。

今回はパソコン慣れしていない人でも簡単に使える「モダンUI」の話をしましょう。

起動からスタート画面まで

スマートフォン感覚で使えるのがウリ

スタート画面には四角い枠がたくさん並んでいます。ひとつひとつの四角を「タイル」と呼びます。タイルがずらっと並んでいるわけですね。たくさんあってややこしそうですが、スマートフォンや携帯電話のメニューと似たようなものだと思ってください。メールを見たいときは「メール」、Webを見たいときは「Internet Explorer」をクリックします。

従来のWindowsと違うのは、2つ。ひとつはアプリが「フルスクリーン」で表示されること。つまり画面全部がそのアプリになるわけです。

このように、タイルをクリックして必要な情報をチェックし、またスタート画面に戻り、またタイルをクリックして……というのを繰り返して使うのです。慣れてしまえば非常にシンプルでわかりやすくなっています。

アプリはストアからダウンロードしましょう

もうひとつの違いは、ソフトウエア(アプリ)の入手方法です。かつては箱に入ったパッケージを購入し、付属するCD-ROMからインストールするのが一般的でした。ですが、インターネットが普及し、ちょっとしたアプリならインターネットからダウンロードして入手するようになってきました。

ダウンロードは手軽ですが、アプリを入手するたびに、様々なダウンロード可能なサイトへ行く必要があり、管理も面倒でした。そこで、Windows 8.1ではマイクロソフト社がアプリのダウンロードを行う専用の「ストア」を用意し、そこから欲しいものを選んで、有料のものは購入、無料のものはそのままダウンロードできるようにしたのです。スマートフォンでアプリを入手するのと同じ感覚です。

スタート画面のひとつひとつのタイルがアプリだと思ってOKです。ストアからアプリをダウンロードすると、自動的にそれがスタート画面のタイルに追加されますから、すぐに使うことができます。今までに比べると圧倒的にアプリの入手や探索が簡単になりました。

ストアを使うには「マイクロソフトアカウント」が必要なので、これはぜひ取得しておきましょう。

ここでアプリを入手できます。ジャンル別にまとまっているので興味あるものを探してみましょう。まだ全アプリがストアから入手できるわけではありませんが、今までに比べるとずっと簡単です。いずれ店頭でパッケージを購入する時代は終わっていくでしょう。

これが新しいWindowsの基本的な使い方です。慣れてしまえば、スタート画面からニュースも見られますし地図も見られますし、天気予報もチェックできます。アプリを入れれば、乗換案内もネット上のサービスも専用アプリで行えますから、今までのようにまずInternet Explorerを開いてアクセスして、という手間が不要になります。気軽に簡単にパソコンを使いたい人には非常に便利です。

他にも細かい機能がたくさんありますが、ひとつひとつ紹介していてはキリがありません。知りたい機能やひっかかることがあれば、このページの下にある「感想フォーム」から質問をお寄せください。お声の多いものは、できる限り紹介したいと思います。

また、きちんと使い方を学んで使いこなしたい、という方には、基礎から応用まで順番に学べるシステムもあります。動画を見ながら学べるのも特徴です。興味ある方はこちらも覗いてみて下さい。

次回は、Windows 8.1を今までのWindowsのように使いたい人のための方法を紹介します。

  • (※本記事はWindows 8.1のパソコンでの画面操作をご案内しております。OSのバージョンやパソコン設定の違いによって一部操作や画面の表示が異なる場合がございますので、予めご了承下さい )
  • (※本記事の内容は2014年10月23日時点の情報です)

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写真「荻窪圭」

著者プロフィール

荻窪 圭

1980年代にパソコン雑誌のライターとしてデビューした老舗のIT系ライター。趣味が嵩じて、「古道研究家」や「猫写真家」と呼ばれることもある。最近はデジタルカメラやスマートフォンを中心に活動しておりデジタルカメラ評論家としての側面が強いが、かつては入門記事を多く手がけるパソコンライターとして、「ASAHIパソコン」「特選街」をはじめとする無数のパソコン誌・一般誌に執筆していた。

写真「古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK) 」

近著に「東京古道散歩」(中経の文庫)「古地図でめぐる今昔東京さんぽガイド」(玄光社)「デジカメで人物を上手く撮る見本帳」(共著。翔泳社)などがある。

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