ブックタイトルe-mansion life vol.3

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概要

e-mansion life vol.3

4リクルートライフスタイルが昨年行った調査によれば、小学校高学年の「今後習わせたい習い事」として「プログラミング」が8位にランクインしたという。おけいこといえば、ピアノ、水泳、書道……などを思い浮かべる世代にとっては、にわかには信じられない結果かもしれない。この背景には、小学校でのプログラミング教育の必修化が検討され始めたことがある。日本ではIT関連ビジネスの拡大が予想される一方で、それを担う人材が不足していると言われる。安倍首相は今年4月の産業競争力会議で「第4次産業革命の時代を生き抜き、主導していってほしい」とプログラミング教育の必修化について言及し、2020年度からの導入を視野に、有識者会議をスタートさせたのだ。これを「時期尚早」と捉える考え方もあるが、海外に目を向けてみれば、英「やったー!できたよ」と課題をクリアして喜ぶ子どもにハイタッチで応えるメンター。こちらが想像していた雰囲気とはずいぶん異なる和気あいあいとした様子だ。TechKid s Sch oo lは2013年に開講した小学生を対象とするプログラミング教室だ。「Scratch」というソフトを用いてゲームやアニメーションを作るコースから、iPhoneアプリ、Webアプリの開発といった本格的なコースまで用意されている。「秘伝の書」と呼ばれるオリジナルテキストに沿って、2時間で1つの作品を作り上げる。コースや習熟度によって一人ひとりの課題が異なるため、各自がメンターのサポートを受けながら自分のペースで進めていく自学スタイルだ。こうしてできあがった作品は、月1回の発表会で披露される。「21世紀を生きる子どもたちにとって、プログラミングは経験しておくべき一つの素養のようなものだと考えてい国では小学校1年生から必修化され、アメリカ、イスラエル、韓国などでもすでに学校教育に導入されているのが実情だ。総務省の統計によれば、2013年以降、日本でも子ども向けプログラミング教室が増えているという。そこでは、どんなことが行われているのだろうか。必修化を控えてにわかに熱を帯びてきたプログラミング教育の一端を探るため、まずは、サイバーエージェントのグループ会社が運営する「TechKidsSchool」を訪ねてみた。7月のとある日曜の午後。渋谷のオフィスビルの大会議室には、60人ほどの小学生がパソコンを前に真剣な表情を見せている。色とりどりのクロスがかけられたテーブルに4~5人が座り、そこにメンターと呼ばれる大学生インストラクターが2人ほどついて見守る。子どもの発想を豊かに広げるプログラミング教育最前線月一回の発表会の様子。プログラミングの発表を通じて、プレゼンテーション能力も磨かれる。特集?プログラミング教室Kids Schoolプログラミングが必修化おけいこ事情に異変あり?一人一人が自分のペースで進める自学スタイルが特徴