つなぐマガジン vol.09_out

つなぐマガジン vol.09_out page 18/24

電子ブックを開く

このページは つなぐマガジン vol.09_out の電子ブックに掲載されている18ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
最近は、性急に仲良くなろうとする傾向が見られます。以前、『引越して1カ月経ちますが、マンション内に友達ができなくて……』と悩んでいる方がいました。マンション内とはいえ、毎日顔を合わせるわけではないです....

最近は、性急に仲良くなろうとする傾向が見られます。以前、『引越して1カ月経ちますが、マンション内に友達ができなくて……』と悩んでいる方がいました。マンション内とはいえ、毎日顔を合わせるわけではないですし、1カ月で関係を築くのは、一般的に考えて難しくて当然ですよね」こちらが望む濃度の関係を、相手も同じように望んでいるとは限らない。求める距離感は人によっても違う。森さんは、S N Sなどによるコミュニケーションに慣れた人ほど、面と向かったコミュニケーションに悩むことが多いと感じているそうだ。「最初のアプローチに応えてもらえなかったから、あの人とはもう関わらないようにしよう、と思うのもちょっと違いますよね。ダメだったらすぐ断絶、というのはもったいないです。同じマンションに住んでいれば、手を借りたいときがきっと来るはず。相談やお願いごとができる相手は多くいたほうが、自分にとって得でしょう」マンションは生活という『私』の場だが、大勢の人が集っているという意味で『公』の場でもある。そう意識するだけでも、振る舞い方が変わるのではないだろうか。「自分が気持ちよく暮らせるようにご近所に気を配っていれば、不要なトラブルは避けられるし、いざというとき手助けをしてもらえると思うんです。どんなことも、すべては自分のためなんですよ」マンションでもよくあるご近所づきあいのお悩み解決術引越しの達人がお答え日々暮らしていくなかで生まれる、いろいろなトラブルや悩みごと。みんなが抱える「困った」の声に、引越し達人の森さんがアドバイス!「同じ屋根の下」にさまざまな世帯が暮らしているマンション。だからこそ、居住者間のトラブルは大なり小なり起きてしまう。ご自身も多くの引越しとマンション住まいを経験している、総合情報サイト・オールアバウトの「引越し」ガイドである森眞奈美さんも、「マンションは住む人の距離が近『こんな対策をとります、こういう風に気をつけます』という姿勢を見せるのが大切。余計なトラブルは、不信感から生まれることがほとんどです。たとえば誕生日会など、子どもが大勢集まるときには『何時から何時までお騒がせするかもしれません』と言っておくだけでも、相手の心象は大きく違に自分から挨拶してしまったほうがいいと思います」どんな場合でも、気持ちよく暮らしていくためには、こちらの誠意を伝えておくことがポイントになるということだ。「あと、管理員さんと日頃からいい関係を築いておくのも大事ですね。こちらの人となりがわかっていせいか、トラブルが起こる確率も高いようです」と話す。「特に騒音問題は、こじれるケースが多いですね。小さなお子さんがいたり、仕事の都合で帰宅が毎晩遅くなるなど、苦情になる可能性がわかっていたら、迷惑をかけそうなお宅には、先に伝えておくといいんです。その際、相手にはいますからね」と森さんは話す。「引越してきたときの挨拶も同じです。『新しく来た人はどんな人なんだろう?』と周囲の人は意外なほど注目しています。できれば引越し当日のうちに挨拶しておきましょう。新築マンションに一斉に入居する場合、挨拶をすべきかどうか悩む方がいますが、悩む前いるほうが、トラブルを抱えたときの相談はスムーズになるものです。親身に対応してもらえる可能性も高くなります」リアルな人間関係は、どんな相手であれ、段階を踏んで徐々に築いていくもの。ちょっとしたコミュニケーションの積み重ねなのだ。「若い方に特に多いようですが、森眞奈美さんAll About「引越し」ガイド。12回の引越しでマンションや戸建てに居住してきた。取材・執筆活動を通じて「ご近所づきあい」の悩みを多くの人が抱えていることを実感。監修本に『ひとり暮らしの教科書理想のお部屋に引っ越し編』(毎日コミュニケーションズ)など。もり・まなみp a rt5016