つなぐマガジン vol.10

つなぐマガジン vol.10 page 17/24

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Eさん私はマンションのなかでコミュニティへの関わり方に温度差を感じています。総会に出ている方は顔がわかりますが、出ない方はわからない。年に1度屋上を開放して花火大会の鑑賞会をやっていますが、そういうイベ....

Eさん私はマンションのなかでコミュニティへの関わり方に温度差を感じています。総会に出ている方は顔がわかりますが、出ない方はわからない。年に1度屋上を開放して花火大会の鑑賞会をやっていますが、そういうイベントに参加する人としない人とで、どうしても温度差があると思います。Cさん私は今まで2軒のマンションに住みましたが、今のマンションでは理事会主催で何かをやるということはありません。タワー型で中央にエレベーターがあるという構造上、ほかの階の人たちとは顔を合わせる機会もありません。日常生活では問題ないですが、昨年の震災をきっかけに、これからどうしていくべきかという話は出ています。Fさんうちは入居が始まってまだ1年。理事会としては仲が良くて飲みにも行きますが、マンション全体のコミュニティづくりはこれから取り組もうという段階です。戸数の割には会議室がなくて、会議をするにも防災用品を置くにも場所に困っている状況です。Dさん私のマンションは子育て世帯が多く、小学校や中学校を通して自然に知り合いが増えるという感じで、組合として特にイベントはやっていません。私は心配だったので提案はしたのですが、実現できませんでした。あと、うちも会議室がないので打ち合わせスペースがあるマンションがうらやましいです。理事会の活動を可視化して「何かあった時に相談できる」雰囲気をつくる司会課題のひとつとして、ご近所づき合いをあまり望まない方もいる、ということがあります。やはり人によってコミュニティへの関わり方には温度差がありますよね。とはいえ、普段あまりコミュニケーションを望まない方でも、万が一の際には助けてほしいという気持ちは、震災後特にあると思います。そういう住民の方にも何かしらメッセージを伝える工夫をされているところはありますか?Cさん以前住んでいたマンションでは、年に2回大掃除をやっていて、その後全員で消火ホースの点検や脱出経路の確認などを行っていました。そういう活動を理事会からのニュースレターとして、毎月ポストに投函していました。今、理事会がどういう活動をしているかというのを頻繁に発信することで、参加意欲が住民からも出てくるのではないかと。Eさんポストに投函するのは効果がありますよね。共用部の掲示板に貼るよりも、やはり自分に宛てられている、という意識になるからでしょうか。Dさんうちの場合、理事会の仕事を「可視化」するということをやっています。例えば理事会の会議をエントランスでやるんです。通りかかった人が自然に声を掛けられるような、そんな存在になれれば良いと思っています。司会なるほど。組合の中心には理事会があって、そこでは自分たちのマンションについていろいろ考えたり話し合ったりしている人たちがいる、ということを伝えるのは大事ですよね。Aさんうちでは震災後、初めて防災訓練を実施したのですが、その後に納涼会をやったところ、今まで顔を合わせたことのないお年寄りが参加してくれたんです。おひとりで暮らしているとのことで、やはり不安を感じているとお話しいただいて、こういうイベントをやって良かったなと思いました。Cさん高齢でひとり暮らしとか、耳や手足が不自由だとか、援護が必要な方の名簿はマンション内で持っていて、震災が起こったときなどに住民が協力して助け合えれば良いですよね。司会逆に「私は看護師の資格を持っています」とか、特技のある方が登録しても良いかもしれませんね。015