つなぐマガジン vol.10

つなぐマガジン vol.10 page 18/24

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「場所がない」を解決するアイデア司会「マンション内に場所がない」問題はどうでしょう?解決策がありそうでしょうか。Fさんうちは集会室もないですし、備蓄品を置く場所もない状態です。ただ、備蓄品に関しては町....

「場所がない」を解決するアイデア司会「マンション内に場所がない」問題はどうでしょう?解決策がありそうでしょうか。Fさんうちは集会室もないですし、備蓄品を置く場所もない状態です。ただ、備蓄品に関しては町内会がうちのマンションの分も備蓄しているから大丈夫と言ってくれて助かりました。その代わりといってはなんですが、子供会や防犯パトロール、夏祭りなどのイベント時には、マンションから要員を出しています。Bさんうちも集まる場所がないので公園でラジオ体操をしたりしているのですが、それをきっかけに、少しずつ両隣のマンションの方とも話し合えるようになってきました。司会町内会や近隣マンションと助け合う、というのは素晴らしいアイデアですね。きっかけがあればつながりは自然発生する?司会先ほど、賃貸の方も含めたコミュニケーションの仕組みを模索中とうかがいましたが?Bさん組合名義で何かをやろうとすると、賃貸の方へ告知できなくなってしまうので、管理組合とは別の組織をつくりました。公園でラジオ体操をしている、という話をしましたが、管理組合の名前は出さずに「こういうものがありますから参加しませんか」というお知らせをして、組合からはお茶を出すなどのお手伝いをしています。司会それがきっかけで両隣のマンションともつながりができてきているのですよね。大規模なイベントでなくても、何かきっかけがあれば、部分的につながりが自然発生するものなのでしょうか。Dさん物の貸し借り、というのもきっかけになる気がしています。例えば「バーベキューグッズを持っている人、手を挙げて」と言って、持っている人から借りるとか、そこからコミュニケーションが広がっていくというのはあると思います。司会インターネットを活用すると、きっかけづくりがしやすいかもしれません。携帯電話であればお年寄りも大体お持ちだと思うので、携帯やスマートフォンから簡単にアクセスできるような、便利なコミュニティツールがあれば良いですよね。全体を目指さなくても部分から始めれば良い?Aさんまずはフロア単位のつながりを目指すのも良いのではないでしょうか。自分が住む階の交流であれば、やってみようと思う人も多いと思います。横の交流が進んだら、各フロアでリーダーを決める。すると、そのリーダー同士が縦につながっていけると思うんです。もちろん、深い交流を望まない人には、挨拶くらいは応じてもらえるようなルールづくりが必要ですね。Cさんうちの場合は1フロアに7、8世帯しかいないので、そこから始めるのは難しそうですが、常駐している管理員さんが住民同士のコミュニケーションの橋渡しになってくれています。集会室で俳句が得意な方が集まって俳句会をやっていたり、お子さんたちを集めて勉強会をやったりしているのですが、そういう部分的な活動を管理員さんが支えてくれています。司会小さな集まりがたくさんあって、それがどこかでつながっていけば、全体としてもカバーできていけそうですね。Bさん我々理事会でもいろいろ活動していますが、それとは別に修繕委員会だとか、清掃の会だとか、小さい単位の組織を募ると、割とメンバーが集まります。それら全部の会に出ている方もいるので、その方を介してまたコミュニケーションが生まれる。どこかでつながって、また2つ3つと複数の会に出る方が出てきて……という風に輪が広がっていくという感じがあります。Fさんそういうことであれば、理事会はちょっと刺激を与えるくらいの存在でも良いのかもしれませんね。「こういうことをやっているんですけど、入りませんか」程度で。Cさんお互いの価値観が近い人が集まる小さなコミュニティが少しずつ増えていく。それが成熟していくなかで、お互いの顔が見えるようになっていけば良いのだと思います。司会まず小さなつながりから、一つひとつ育てていくことが大切なのかもしれませんね。大規模マンションのように、共用施設を使ってマンション全体の大きなイベントをやる、ということでなくても、小さな工夫を積み重ねていくことで「いざという時に助け合える」マンション内のコミュニティをつくっていくこともできそうです。本日はありがとうございました。小さなつながりを育ていざという時に助け合えるように016