ブックタイトルつなぐマガジン vol.14

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概要

つなぐマガジン vol.14

014防災への取り組み現状と課題は?松下まずはみなさまのマンションでの防災対策についてお聞かせください。B氏私たちのマンションでは、東日本大震災のあと、理事長OBなど有志で防災検討委員会を発足させました。マニュアル作りはまだ未着手で、まずは委員同士の意識共有から始めています。そA氏水が止まったらトイレはどうするか、ゴミの処理はどうすればいいか。部屋に閉じ込められた人がいた場合の対応も悩ましいですね。居住者の許可なく勝手にドアを開けることはできませんから。B氏なるほど。マニュアル作りに着手する前にクリアすべき課題がたくさんあると思っていたのですが、Aさんがおっしゃるように、実際にマニュアルを作ることによって課題が明確になるというメリットもあるんですね。C氏私はマンション管理士の立場で、いくつかのマンション管理組合様と関わっていますが、やはり防災は難しいですよね。実感として居住者の方に防災訓練に出てもらうのはとても大変。だからこそ、みなさんがどう工夫しているかをうかがいたいと思っています。防災訓練の時期はいつがベストか?松下居住者のみなさんに、マンションの防災対策の必要性を知ってもらうには、防災訓練が一番良い機会ですよね。みなさんは居住者への告知はどうされていますか。B氏掲示板への貼り出しやポスティングなどです。参加率は半分程度ですね。松下半分とは、なかなか良い参加率ですよね。B氏2011年度はもう少し多かったのですが、やや減っています。女性の参加者が多い印象ですね。家庭にいる時間が長いため関心が高いのかもしれません。A氏私は114戸のマンションで、理事の10人を含めて一昨年の訓練は37人、昨年は32人の参加でした。告知は掲示板への貼り出しと、居住者向けの情報共有レターで行いました。松下レターというと、組合報のような?A氏そうです。理事会で議論した内容などをまとめたもので、月一回発行して全戸に配っています。松下なるほど。告知手段としてはやはり、掲示とポスティングが基本ですが、レターという定期的マンション防災座談会防災対策には居住者の連携が欠かせませんの次に居住者との意識共有が重要ですよね。やはり防災対策に取り組む上では居住者との連携が欠かせませんから、まずはそこから創っていきたいと思っています。A氏私は一昨年から今年4月まではマンションの理事長でした。東日本大震災の被災後の報道を見て、災害対策に取り組む必要性を感じ、まずは備品の見直しから始めました。大規模震災への対応マニュアル作成も進めており、今年3月に第一版ができたので住民説明会を実施して、今後災害時に運用する体制を構築していこうと思っているところです。しかし、やはり難しい。マニュアルを作ると課題もはっきり見えてくるんです。松下たとえばどのような?