ブックタイトルつなぐマガジン vol.14

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概要

つなぐマガジン vol.14

マンション防災対策QA街では、どんな被害が想定されますか?東日本大震災を超える被害が発生しそうです国崎さんがズバリ回答!政府によれば南海トラフ巨大地震の発生時、震度6弱以上または浸水深30cm以上の浸水面積が10ha以上となる地域は30都府県、被災者は人口の約53%に及ぶという。一方首都直下地震は被災エリアが局地的だが、人口密集地帯ゆえの恐ろしさがあるようだ。「圧倒的多数の被災人口と倒壊家屋により身動きが取れなくなります。被災者の逃避がままならないほか、救援物資、医療支援も被災地に辿り着かず、毎日東京卸市場に入る300万トン以上の食料もストップ。そのため家族が餓死の危機にさらされたり食料の奪い合いが起きるなど、地獄絵図さながらの状況が発生しうるのです」(国崎さん)こんなことが起きるかも…「首都直下地震」では、狭小な空間で多数の建物が倒壊し、逃げ道や救援隊の通路をふさいでしまうことが予想される。被災人口と倒壊家屋の圧倒的な多さに避難が困難に物資・医療の救援が滞る食料の奪い合いが起きる可能性も「首都直下地震」と「南海トラフ巨大地震」の被害想定死亡者建物倒壊・延焼被害避難者数経済的被害首都直下地震約2万3千人約61万棟約720万人約95兆円南海トラフ巨大地震約32万3千人約238万6千棟約950万人約220兆円出典:内閣府中央防災会議「首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)」、「南海トラフの巨大地震による津波高・浸水域等(第二次報告)及び被害想定(第一次報告)について」、「南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)のポイント~施設等の被害及び経済的な被害~」※各地震の発生地帯、時間、気候条件により試算結果は異なるマンション居住者にはどんな被害が想定されますか?室内で負傷。都市機能がマヒした中で生活することもQA地震発生時にはテーブルや棚などから食器類が滑り出し、破損したガラスの破片などが室内に飛び散り、きわめて危険な状態になる。マンションは堅牢な構造だから安全と信じていても、落とし穴がある。「たとえば窓ガラスには耐震基準がありません。室内に置かれた家具やインテリアも同様です。巨大な地震が起きれば、それらが損壊し、人間に危害を及ぼします」と国崎さん。たとえケガをまぬがれたとしても、その後に長期的な苦難が待ち受けている。「特に首都直下地震は厳しい。経済復興に10年かかるとも言われています。自宅マンションでの生活が困難になり、ほかの場所で避難生活を送りたくても被災人口の多さから遠い地方まで疎開しなければならず、機能不全に陥った街での生活を余儀なくされるでしょう」こんなことが起きるかも…窓や、インテリア類が損壊し、室内で負傷する政府・行政・経済など中枢機関がマヒする被災地回復まで過ごす代替地が不足する007