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Vol.05 いわゆる『セキュリティー』ホントは何に気を付ければいいの?

日々の生活を、便利に、快適にする『デジタル』を電子雑誌フリック!編集長の村上タクタがご紹介。
第5回は、誰もが気になる『セキュリティー』について

セキュリティーの本音とタテマエ

『インターネットの情報漏洩はとっても恐ろしい』ということになっている。ネットのニュースを見ていると、ほぼ毎日のように情報漏洩が大問題になっている。そして、ネットに関わる限り、万全のセキュリティーを施すことが義務であると言われる。

たしかに、そうだ。でも、本当にみんなそこまでやってるの? ……というのは誰しも疑問に感じているのではないだろうか? パソコンにもスマホにもセキュリティーソフトを入れて、ハードディスクの内容も完全に暗号化。パスワードは完全にランダムな英数字と記号で作成し、どこにもメモらない。そんなこと果たして可能なんだろうか?

タテマエだけで言えば、私もこんな文章を書くんだから「セキュリティーは万全であるべきです。完全にランダムな、すべて違うパスワードを使いましょう! そしてそれを定期的に変えましょう!」と言いたい。しかし、それって、すでに不可能じゃありませんか?

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あらゆる場所で必要とされる暗証番号やパスワード。すべて別個の暗証番号やパスワードをランダムな英数字で作るのがタテマエ。でも、それってすでに不可能では?

さて、ここで話を分けましょう。ここからの本音の話は、あくまで仕事上重要な機密や、金銭的なデータを扱っていないプライベートで、パーソナルでパソコン使用についての話。業務上、大切なデータを扱っている人は、ちゃんと属してる組織のルールに従って下さい。そうでないと大変なことになってしまう可能性があるのはたしかな話。

というわけで、以下はプライベートユースで、情報が漏洩しても浮気がばれるとか、恥をかくとかそういう個人的破滅で済む人の話。そんな人は、あくまで自己責任で、私の書く話を参考にして下さい。『万全のセキュリティー』に較べてリスクは増しますから、それで損害を被っても私は責任を持ちません……悪しからず。

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パスワードを入れなきゃいけない状況はとても多い。ちなみにSNSのパスワードは厳重に管理しないと、乗っ取られるとかなり深刻。

アンチウイルスソフトは必須

……と、ひとしきり予防線を張ったところで本題です。

ウィンドウズパソコンについては、ウイルス感染などに対するセキュリティーソフトを入れるのは、もはや必須といえるでしょう。また、アンドロイドについても同様。自由にさまざまな人がソフトウェアを作れるということは、ウイルスを作れるということでもあります。

iPadや、iPhoneに関しては、今のところほぼ安全とみていいでしょう。iOSはアップルの審査を通ったアプリしかインストールできませんし、万が一ウイルスが含まれたアプリが発見されたとしても、すぐにリジェクト(アップルにより排除)されるので蔓延する可能性は少ないといえるでしょう。

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少なくともウィンドウズとアンドロイドはセキュリティーソフトを入れるべき。最近は複数のプラットフォームをカバーしてくれるセキュリティーソフトもある。

Macは……微妙です。現状見付かっているウイルスは少ないのですが、使っている人が増えてきていますから、ウイルスなどの数も増えるでしょうし、感染可能な端末も増えるでしょう。現在では、基本的にはウイルス検知ソフトを入れるべきでしょう。

その上で、やはりセキュリティー上の一番大きなリスクは『ユーザー』それ自身です。『オジサンがパスワードを付箋に書いてパソコンに貼っている』というのは、よく笑い話になってますが、実際には単なる笑い話で済まないことも恐ろしいところです。

『1111』、『1234』とか、誕生日や電話番号の末尾4ケタというのは論外としても、同じようなパスワードや、好きな選手の背番号や実家の電話番号というような類推できるパスワードはダメでしょう。

少なくとも、パスワードをいくつかのグループに分けて、銀行など金融系や、メインのメールアドレスのパスワードなど、重要度、リスクの高いものと、近所のスーパーマーケットのポイントカードのパスワードなど、漏洩したって問題の少ないものは違う扱いにした方がいいでしょう。

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銀行の暗証番号には、セキュリティーレベルの高いものを用意しておくべき。

むしろ、ひとつ漏れたら芋づる式に全部が漏れるというような事態は避けるべきですし、かといってパスワードを無限に覚えるわけにもいかないでしょうから、リスクの少ないものはリスクの少ないなりの扱いをしてしまうのも手でしょう。

破られにくいパスワードを作るコツ

本当に重要なパスワードに関しては、自分しか覚えられないような覚え方をするのがいいでしょう。

たとえば、映画が好きな人なら映画の名セリフから暗号を作るとか。

たとえば、『Soldiers ! don't fight for slavery, fight for liberty!』から頭文字を取って『sdffsffl』とか、さらに『for』を『4』と読み替えて『sdf4sf4l』とか。

さらにそれを複雑にするなら、キーボードのひとつ右隣のキーを打つことにして『dfg5dg5;』としておくとか。

また、サービスごとに変える手として、そのサービスをEvernoteのログインパスワードに使う場合は、『頭文字のEはアルファベットの5文字目だから、5文字目からスタートして『sf4lsdf4』にする』とか、自分なりの暗号化ルールを決めておくのも手でしょう。

あともうひとつ大切なことは、パソコンはもちろん、スマートフォンもキッチリとパスワードロックをかけておくこと。スマホの方が紛失したり、盗まれたりする危険は多いですし、友人、知人、仕事上の顧客の方々の連絡先が入っているでしょうし、銀行の預金を振り込んだり、クレジットカードで買い物をしたりできるアプリも入っているでしょう。スマホは実に強力で便利なデジタルデバイスですが、それだけに悪意のある他人の手に渡った時のダメージも大きいものです。

個人的には『パスワード』という方法論自体が、もはや破綻しているような気もしますが、とはいえ今しばらくこの楯を使って生き抜かねばなりません。リスクも重い軽いを考えて重要なものには、しっかりとしたパスワードを使うようにしましょう。

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最新のiPhone 5sに設けられた指紋認証装置。今後はこういう生体認証的なものが増えてくるかもしれない。

  • (※本記事の内容は2013年10月17日時点の情報です)

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写真「村上タクタ」

著者プロフィール

村上タクタ

趣味の雑誌を取り扱う出版社で20年に渡って編集者として働いている。
その間に携わった雑誌は400冊以上。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育などの本を作って、現在はデジタルデバイスの本『フリック!デジタル』の編集長。ブログはほぼ毎日更新中。

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