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最新デバイスを楽しく生活に デジタルライフの歩き方

Vol.12 どんな情報もクラウドに保存!オンラインストレージを使いこなそう

日々の生活を、便利に、快適にする『デジタル』を電子雑誌フリック!編集長の村上タクタがご紹介。
第12回は、とっても便利なクラウドサービスのお話。

『クラウド』っていったい何?

IT系ビジネスの人たちが『クラウド』『クラウド』と騒いでいるのはご存じの方も多いのではないでしょうか? では『クラウド』って一体なんでしょう。 『クラウド』なんて言うから、『雲を掴むような話』のように感じますが、『クラウド・コンピューティング』はコンピューターの使い方の概念です。 簡単に言えば、ここではないどこかにデータや処理の本体を置いておくサービスということです。

コンピューターの歴史をたどると、初期には『汎用機』と呼ばれた大型のコンピューターを中心に、端末を接続して使っている時期がありました。この時代には、高度な処理能力を持つ演算装置は高価だったから、中央にひとつだけあったわけです。しかし、パーソナルコンピューターの時代がやってきて、誰もが自分のコンピューターを持てるようになりました。

当時、データは遠く離れたサーバー上にありましたが、クラウド・コンピューティングの話って、これとちょっと似てるように思うけど、大きく違うんですよね。

もともとの、中央集権的な汎用機のシステムは、当時の機械の性能上、やむなくそういう構造になっていたんです。大量のデータを処理できるコンピューターは途方もなく高価でしたから。 でも、今は、当時の汎用機をはるかにしのぐ高性能なスーパーコンピューターが、みなさんのデスクの上にあり、ポケットに入っています。そう、スマートフォンやタブレットです。単に情報を管理、処理するだけなら、これらの端末で十分にこなせます。 ではなぜ、今、端末にデータを置かないようになってきているのでしょうか?

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箱が開いた状態をイラスト化しているのがDropboxのアイコン。Dropboxに指定されているフォルダの中では、同期されているものにはグリーンのチェックマークが付く。

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Dropboxは、ウェブブラウザからもログインすればデータを取り出すことができる。

『クラウド』が便利な点を3つ挙げよう

理由はいくつかあります。

ひとつは、今、デバイスの低価格化によりマルチデバイス化が進んでいることです。会社にパソコン、家にもパソコン、そしていつも持ち歩いているスマホ。人によってはこれに加え、タブレットを持ち歩いていたりします。すると「あれ? あの書類は、あの写真は、どこへ入れたっけな?」ということが頻繁に起こります。そうでなくても、家でちょっと仕事をしなくちゃいけなくなった時、スマホやタブレットで、会社で扱っていた書類を見れたら便利この上ありません。クラウド・コンピューティングはそれを実現してくれます。

2番目はバックアップとして有効であるということ。HDDやSSDなどのストレージはいつかは壊れます。バックアップは必ず必要です。ローカルの保存の他にクラウド上に保存しておけば、どちらかのデータを失っても復元することができます。クラウドシステムの多くは、いろんな場所に冗長性のあるカタチでデータを保存しています。たとえば、アメリカとヨーロッパとインドのデータセンターに同じデータを保存するというような方式です。中央集権的な方式ではなく、広く色々なところにデータを保存しています。だからこそ『クラウド』と言われるわけです。

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DropboxのiPhoneアプリから見たところ。パソコンで入れたすべてのデータを見られる。アプリさえファイルの形式に対応していれば開くこともできる。

そして最後に協業、コラボレーションに便利です。たとえば、私の編集部ではクラウド上のノートに次の雑誌のネタ出しをしていきます。打ち合わせの時間が限られていても、日々情報収集の中で拾ったネタをそこに書き込んでおけば、編集長の方からもコメントを書き込んだり、指示したりすることができます。直接顔を合わせずにひとつの文書を協力して完成させることもあるでしょう。3人寄れば文殊の知恵ではありませんが、ひとりでの作業とは比べ物にならない成果を得ることだってできます。たとえ、メンバーが世界中に離れていたとしても。

自分の持っているどのデバイスでも、いつでもどこでも、必要なデータに触れて、それが常に安全に保存されていて、多くの人と共有して、見たり作業したりできるわけです。もはや単体のパソコンの中にデータを保存している場合ではありません。

まずは、DropboxとEvernote

クラウドサービスの入門編として挙げておきたいのがDropboxEvernote

Dropboxは、クラウド上にストレージを持てるようなサービスです。ローカル(自分のパソコン)の指定したフォルダに入れたデータが、いつの間にかクラウド上に保存されています。他のパソコンで同じアカウントでログインすると、そちらでもそのデータを開くことができます。また、タブレットやスマホでは専用アプリでそれらのデータを開くことができます。容量は当初無料で使えるのが2GBと少し限られていますが、友達を紹介することでボーナス容量をもらったり、有償契約することで膨大な容量を手に入れたりすることができます。

Evernoteロゴ

グリーンの象のマークで知られるEvernote。英語圏では「象は忘れない」ということわざがあるそう。

Evernoteには専用のパソコン用アプリもあれば、ブラウザで扱うこともできる。

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Evernoteはその名の通り、ノート形式でデータを保存していくサービスです。ブラウザからでも使えるし、パソコン用にも、スマホ、タブレット用にもアプリがあります。テキストノートも残せるし、手描きのノートも、写真も、音声も、置いておくことができます。たとえば、最寄りのバス停の時刻表の写真や、お気に入りのレストランのメニューをEvernoteで保存する。そうすれば、どのデバイスでも見ることができます。ウェブサイトもクリップできます。検索性にも優れていて、一発で目的の書類を探し出すことができます。紙の書類もスキャナーで全部スキャンして、Evernoteに入れておけば簡単にペーパーレスも可能。しかも多くの機能を無料で使えます。

キャプチャ

Evernoteは、ちょっとしたメモも、いつでもどこでも見れるので、非常に便利。

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EvernoteのiPhone版のアプリのデザインは美しく、かつ見やすい。

この2つを使いこなせば、かなりのことはそれでこと足ります。そして、特定のパソコンを持ち歩かなくても、いつでもどこにいても必要なデータにアクセスできるようになります。それこそがクラウドサービスの便利さなのです。

次回は、特定の目的にフォーカスを絞った、もっと手軽で便利なサービスをご紹介しましょう。

  • (※本記事の内容は2014年5月22日時点の情報です)

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写真「村上タクタ」

著者プロフィール

村上タクタ

趣味の雑誌を取り扱う出版社で20年に渡って編集者として働いている。
その間に携わった雑誌は400冊以上。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育などの本を作って、現在はデジタルデバイスの本『フリック!デジタル』の編集長。ブログはほぼ毎日更新中。

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