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最新デバイスを楽しく生活に デジタルライフの歩き方

Vol.17 来年発売のApple Watch あなたは買いますか?

日々の生活を、便利に、快適にする『デジタル』を電子雑誌フリック!編集長の村上タクタがご紹介。
第17回は、突然発表されたアップルのApple Watchという新製品について。

Apple Watchってご存じでしょうか?

iPhoneなどでおなじみのアップルが、Apple Watchというデバイスを発表したというニュースをご存じでしょうか?

発表したといっても、発売はアメリカで2015年初頭、日本では2015年としか発表されておらず、価格も『395ドル〜』というアナウンスがあっただけですが。それでもiPhoneやiPadでモバイルデバイス業界を席捲するアップルの発表ですから、言うまでもなく注目が集まっています。

'84年のMacintosh、'98年のiMac、 '01年のiPod、'07年のiPhone、'10年のiPadと、次々と業界を、世の中を変えるほどの新製品を発表してきたスティーブ・ジョブズがこの世を去って3年。『彼がいなくなったアップルは、新たに革新的な商品を生み出せずにいる』と新聞などで揶揄されたことさえあるのですが、ジョブズの後を継いだティム・クックCEOは、流通過程を変革し、さらに製品の開発過程を変革し、ついに新しい製品を生み出したわけです。

Apple Watchの発表の日には、過去のアップルの発表会でも例にないほど、晴れがましい緊張感に満ちていたといいます。自信と解放感に満ちたティム・クックCEOの表情を見ていると、いかに彼がこの日に向けて綿密な計算と努力を積み重ねてきたのかが伝わってきます。

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蜂の巣のようなホーム画面がユニーク。

Apple Watchの正体とは?

さて、Apple Watchですが、いわゆるスマートウォッチと言われるタイプの製品です。

小さなディスプレイには時計の文字盤や、スマートフォンのアプリの簡略版のようなものを表示することができます。また、腕の動きを感知し、記録するモーションセンサーや、脈拍を感知するセンサーを搭載し、活動量や心拍についてのデータを取得することができます。

Apple Watch自体は電話回線を直接持っているわけではなく、Bluetoothを通じてiPhoneとデータ通信をして、子機のようにふるまうようです。専用のアプリをインストールすることができ、電話やメール、メッセージ等を受け取ったり、写真を見たり、音楽を再生したり、地図や天気などのさまざまなデータを取得したりできるようです。

操作は、ディスプレイの感圧式タッチパネルと本体右側のデジタル・クラウン(つまり竜頭)と、ひとつの物理ボタンで行なうことができるようです。

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Apple WatchはiPhoneと連動する。

ファッション業界からも注目される

iPhoneと違って、時計とは身に着けるもの、言わばファッションアイテムでもありますから、誰も彼もが同じものを持つというわけにはいかないでしょう。

本体は鍛造のステンレススチール、アルミ、18金(現時点では無垢なのか、メッキなのかは明言されていない)の3種類の素材から作られ、それぞれ2色、さらに6種類の素材のバンドで構成されており、2サイズ、計24のモデルが用意されるとのことです。

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さまざまなバリエーションを持つApple Watch。

近年、アップルがTAGホイヤー、イブ・サンローラン、バーバリー、リーバイス、ナイキなど様々なファッション企業の重役を引き抜いていたのは、このApple Watchのためだったと思われ、このバリエーションの構築に、彼らが大きく関与していると思われます。

フェイスもさまざまなデザインが用意され、アプリも開発プラットフォームが公開され、iPhoneなどと同様に、社外のデベロッパーが開発、販売できるようになる模様です。また、近接通信を利用することで、2つのApple Watchで簡単な絵柄や、脈拍のビートなどを共有したりするようなアプリも開発されるということです。

Apple Watchがあるから、安心してiPhoneは大型化する!?

Apple Watchを時計の延長線上の文脈で考えるべきではないでしょう。同時に発表されたiPhone 6/6 Plusが、長年のアップルの主張を翻して大型化した理由のひとつには、Apple Watchがあると思われます。つまり、大きくなったiPhoneは必要な時以外はバッグに仕舞っておいて、簡単なメッセージ、通知、電話……などは、子機であるApple Watchに任せてしまおうということです。

必要があれば、バッグからiPhone 6 Plusを出して本気で作業をするとしても、それ以外の簡単なアクションはApple Watchで済ませてしまおうということです。

『身体に一番近いデバイス』

私は、腕に着けて使う端末としては、pebble steelやNike Fuel Band、Jawbone Up!を使っていますが、pebbleが提供するiPhoneの通知を転送してくれる機能や、Fuel BandやUp!のような活動量計、これら全ての機能を併せ持っていて、さらに追加のさまざまな機能を持つApple Watchの発売はとても楽しみです。

唯一心配なのは、カラー液晶によるバッテリーライフのひっ迫でしょう。腕時計型デバイスは常にバッテリーライフが問題です。正直、使い勝手からいうと1週間ぐらいはバッテリーが持つデバイスでないと普及しないようにも思いますが、カラー液晶を持つApple Watchはおそらく毎日充電が必要だと思います。

重さは公開されていませんが、今、重さと電池の持ちのせめぎ合いをしながら、仕様の最後の煮詰めをしているところではないでしょうか?

Apple Watchのような腕時計型デバイスが普及するかどうかはわかりません。今のところ「そんな変なデジタルの腕時計なんて使わないよ!」という人も多いように思います。しかし、最初にiPhoneが発表された時にも「そんな大きな画面の使いにくい携帯は使わないよ!」という人が多かったものです。

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スマートウォッチであるpebble steelや、活動量計のNike Fuel Band、Jawbone Up!。Apple Watchはこれらすべての機能を併せ持っていると言える。

Apple Watchの真価は『時計』というところでなく、『身体に一番近いデバイス』というところにあると思います。携帯電話の子機として、着信やメールの受信を知らせたり、さまざまなデータを取得したりという使い方をしていくうちに、今、スマートフォンを手放せなくなっているように、近い将来、Apple Watchを手放せなくなっているかもしれません。

まだまだ、登場当初は未完成な商品かもしれませんが、技術の進化が、どんなデバイスを普及させるのか、これからも楽しみに見守って行きたいものです。

  • (※本記事の内容は2014年10月23日時点の情報です)

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写真「村上タクタ」

著者プロフィール

村上タクタ

趣味の雑誌を取り扱う出版社で20年に渡って編集者として働いている。
その間に携わった雑誌は400冊以上。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育などの本を作って、現在はデジタルデバイスの本『フリック!デジタル』の編集長。ブログはほぼ毎日更新中。

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